コンロリフォームのポイント
ガスかIHか。ガスの場合は自宅のガスの種類を確認。
コンロはまず「ガス」か「IH」の選定から始まります。
ガスコンロを選択した場合は「都市ガス」「プロパンガス」の2種類がありますのでガスの種類を確認しましょう。また「ビルトインコンロ」か「ガステーブルコンロ」かの選択もありますので、最適な機種の選定が必要です。
コンロの種類
まず、コンロは「ガスコンロ」と「IHコンロ」の2種類に分けられます。それぞれメリット、デメリットがあるのでしっかりと検討しましょう。
「IHコンロ」は調理時に暑くない、安全に使用できるなど、近年とても人気があります。しかし電気を使用しているので、電気代が高くなりますし、万が一停電になった場合は使用できなくなるデメリットがあります。また、「ガスコンロ」から変更する場合は電気工事が必要になります。
「ガスコンロ」はこれまで使用していたご家庭も多く、使い慣れている、交換が楽、停電時にも使用できる等、メリットも多くあります。引き続き「ガスコンロ」を選択される方も多くいらっしゃいます。
ガスコンロの種類
ビルトインコンロ
自分で設置はできません。主にシステムキッチンで使われます。内蔵式のコンロなのでキッチンと一体感があり、美しい見た目が特長です。業者による設置工事が必要となりますので、工事費も含めると他に比べて値段も多少高くなります。
ガステーブル
自分で設置できます。インターネットやホームセンターで購入することができ、キッチンに置いてガスを繋ぐだけで使用できるものです。ビルトインコンロと比較すると機器の価格も安くなっています。
この据え置きタイプは隙間に生ゴミやくずが落ちて汚くなることもありますので、お手入れが少し大変なのがデメリットです。
※間違えて購入すると使用することができませんので、ご注意下さい。
カセットコンロ
自分で設置が可能です。ホームセンター等で売っているものです。
※間違えて購入すると使用することができませんので、ご注意下さい。
また、「ガスコンロ」には使用しているガスの種類の違いもあります。「都市ガス」と「プロパンガス」のどちらを使用しているかによって機器の内容が異なりますので、一致したものをお選び下さい。
<使用しているガスの見分け方>
都市ガス:ゴムホースが白色 プロパンガス:ゴムホースがオレンジ色
ガスコンロのあれこれ
強化力バーナーの位置
安全性を考慮して、向かって左側に壁がある場合は右側、右側に壁がある場合は左側のバーナーが強いものを選択します。ビルトインコンロの場合は施工業者が確認の上取り付けることが多いので良いですが、ご自身で購入して設置する場合は間違いのないように注意します。
最近では左右共に強火の商品もありますので、片側だけで良いという場合は確認してから購入するようにしましょう。
天板の違いについて
素材によって見た目や価格が大きく異なります。
ホーロー
重い調理器具を落としても割れたり傷がつきにくい頑丈さが特長です。タカラ製品に多くラインナップされています。
ガラストップ
近年の一番人気。フラットな天板は見た目も良く、お手入れのしやすさが特長です。耐久性もあります。
ハイパーガラスコート
ホーローにガラスコーティングを施した天板です。ガラストップと同じく汚れは落ちやすく、お手入れしやすくなっています。
ビルトインコンロのグリル
「両面焼き」と「片面焼き」の2タイプがあります。それぞれにメリットとデメリットがあります。
「両面焼き」
メリット |
デメリット |
- 上下から加熱するので調理時間が短縮できる
- 途中でひっくり返す手間がいらない
- グラタンなどさまざまな調理も楽しめる
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「片面焼き」
メリット |
デメリット |
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- 片面ずつ焼く必要がある
- 焼き上げるのに時間がかかる
- ひっくり返すときに身がくずれることがある
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ガスコンロ(ガステーブル)の取り付け方
1.ガスの種類を確認し、ガスホースを用意します。
コンセント型とホースエンド型で手順が多少変わってきます。
ホースエンド型とコンセント型の違い
ホースエンド型:ホースをガス栓に差し込み安全バンドで止めます(ガス栓に赤い線があり、差し込めるのがホースエンドです)。
コンセント型:ホースとの接続には、ガスソケットが必要です。
ホースエンド型はガスホースを直接差し込んで安全バンドで止める方式です。
コンセント型はガス本体とホースを接続するためにはガスソケットが必要なので、ホースをソケットに接続した後に本体と接続します。安全バンドの代わりにゴム管止めに熱湯をかけると、収縮してソケットが固定されます。
2.既存のガスコンロを取り外す
!必ずガス栓の元栓を閉めてから作業に取り掛かってください。
ガス栓からホースやソケットをはずし、次にガスコンロを移動させます。
3.新しいガスホースを接続
ホースが下敷きにならないように気をつけつつ、既存コンロを撤去した場所に新しいコンロを置き、ホースを接続します。
4.作業完了
元栓を開いたら完了です。火を点けてみて、きちんとガスが送られているか確認してみましょう。
以上は一般的な取り付け方法です。実際に設置する場合は取扱説明書をよく読み、作業を行なってください。
「IHコンロ」について
「IHコンロ」に必要な電圧とは?
「IHコンロ(IHクッキングヒーター)」に交換するとき、「100V」「200V」といった言葉を耳にすると思います。これは電圧のことで、一般的な家電製品は100Vですが、IHの場合、200Vが必要です。
一口タイプのIHには、100Vの場合もありますが、ビルトインタイプのIHクッキングヒーターの場合は大半が200Vです。『100VのIHクッキングヒーターよりも電圧の高い200VのIHクッキングヒーターのほうが電気代が高くなるのでは?』と思われるかもしれませんが、効率よくパワーを使えるため電気代はむしろ200Vのほうが電気代が安い場合も多いです。
オール電化のススメ
「IHコンロ」に変更すると、当然のことですがガス使用量が減り電気使用量が上がります。
給湯システムもエコキュート(電気給湯器)に変更してオール電化にすることで、光熱費を下げることができます。
オール電化では、まずガスの基本料金がなくなります。また、電力会社は時間帯別料金を設定しています。エコキュートはこれを活用して深夜の安い電気代でお湯を沸かして溜めておくことができますので、全体として光熱費を下げられます。家族構成、ライフスタイルを考慮してシュミレーションいたしますので、是非一度ご相談下さい。